雪崩の規模はそれほど大きくはなく、スピードもゆっくりだったため胸近くまでに埋まってしまったものの致命的な状況ではなかったようです。
デブリから自力で脱出したところにその連れらしきスキーヤーが別の位置から滑り降りてきます。
そしたらまたもや雪崩発生。
その彼もデブリに足を掬われ流されました。
水分を多く含んだ雪は雪崩れるスピードがゆっくりでも簡単に転倒させる力があります。
滑りながらも自分の上部には警戒しなければなりません。
いずれの2人も最悪な結末にならなかったようで安心しました。
しばらくすると我々が登るルート上に2人は滑り降りてきました。
最初の1人は心が折れたようで意気消沈。
次の1人は間髪入れずに再度ハイクアップ…
よく見るとロープウェイ乗り場で見かけたファーストレイヤー姿のスキーヤーだった。
安全点検が長引いて始発が遅れている時に出発は何時になるのか?と食い気味で係に聞いていた人だ。
もう良いだろう…と思ってもその上に良い斜面が見えるとさらに標高を上げてしまいます。
この正面に見える斜面。
「ここに当て込んだら絵になりますね〜!」
と言うことでハイクアップはこの辺までで終了。
友人達は結局ピークを目指すように登って行きました。
良い斜面があれば登りたくなっちゃいますね。
リップ沿いに立って下を覗くとなかなかです。
斜面に当て込んだところでやっとボトムが見えてきます。
ノール状になっているためラインのイメージが掴みにくい。
で、リップから見上げると。
絵になります。
いよいよ緊張のドロップです。
素敵な動画を撮って頂きました。
丸山さん、いつもありがとうございます。
滑り降りて下から見ると良い斜度してます。
雪質も良くて走る。
ご馳走様でした!
丸山さんの一撃!
満足度たかめの1ピッチ目を終えて次なる斜面へ。