突き抜ける画像加工無しのこの青さ。
春山のバックカントリーも良い。
午前2時半に起床し、3時にアパートを出発。
今日のバディーは、松本店時代からずっとご贔屓にしてくださっているお客様(こちらのブログへの登場回数はもしかして最多かも)。
先日の野沢セッションの良い記憶のままに栂池バックカントリーに行って参りました。
栂池高原スキー場と言えば、チケットカウンターで働く名物ベテラン風女性スタッフ(名物なのは僕の中での話)。
チケットカウンターが3カ所あるにも関わらずなぜか彼女のいる窓口に吸い込まれる。
しかも毎回のように高い確率で。
「ゴンドラ・ロープウェイの片道を大人1枚」
「入山届は書きましたか?」
「はい、ネットで出しました」
「出したんですね」
文字にするとなんてことない会話ですが、声のトーンや喋り方で大きく印象が変わりますから。
矢継ぎ早に上から目線の食い気味の接客態度。
朝から高まる気分をある意味一気に落ち着かせてくれます。笑
ゴンドラを降りてからロープウェイへ乗り換えですが、安全点検のため出発が遅れてるって。
これも毎回。
約30分遅れで動き出してやっと出発準備です。
ロープウェイ乗り場も食い気味の人が多い。
横入りする登山カップルや、それファーストレイヤー?って格好で鼻息の荒いスキーヤー、待ち時間をも惜しみ狭い場所でもシールを貼って準備するスプリットボーダー…
いろんな人が居るものです。
いろいろとありますが登り始めれば全て忘れさせてくれるような青空です。
霧が凍って枝が凍る自然現象の霧氷。
風に吹かれてカラカラと鳴るとまるで楽器のような音色。
癒しです。
今日はいったいどこまで登るのか。
登りながらなんとなくピークまで行くのはやめておきましょうか…と暗黙の了解的な感じ。
「もう1段上がったらドロップかなぁ〜…」
そしたら友人にバッタリ。
昔にシアトルでお世話になった彼。
破損中のスプリットの代わりに今日はシューだそうで。
この環境でバッタリ会えるってなんか良い。
また彼らもドロップするところは決めてないらしい。
ならばと同調するようにもう少し標高を上げましょうかと。
とその時、友人のメンバーの1人の声。
「雪崩だ!」
慌てて沢地形の上部に目を向けると雪崩に飲み込まれた人が。
デブリの中に小さく見える(しっかり拡大しないとわからないぐらいの距離感)。
胸近くまで飲み込まれたままずるずると落ちてきます。
スピードはあくまでもゆっくり。
しばらく雪崩れた後に止まって、なんとか自力で這い出てきました。
完全に埋没しなくて良かった!
ただ、出てきたもののかなりの時間動けないまま。
怪我か?
ドロップしたであろうポイントには人影が見えます。
救助に来る様子は無いようです。
大丈夫なのでしょうか?