厳冬期は雪が多すぎてオープン出来ないので4月から7月までのオープン期間になっています。
雪がある限りオープンしてますが、一般的なスキー場とは営業形態がだいぶ違います。
整備が行き届いたリゾート系スキー場とは大きくかけ離れています。
綺麗に圧雪されたコースはありません。
あるのは1KMのペアリフトと、残雪状況によって設置個所が変わるTバーリフト。
そして雪だけです。
駐車場からリフト乗り場までは長い道のりを歩きます。
写真右奥には沢がありその斜面をアプローチにしてキッカーやクオーターで遊びます。
あちらこちらどこにキッカーを作っても問題なし。
1KMのペアリフト乗り場。
国道112からスキー場までの道のりも険しい。
厳冬期の積雪量を考えると除雪も難しい立地です。
場所によっては搬器の高さがだいぶ低めです。
そのために雪解けが進んでからじゃないとオープン出来ないんでしょう。
左奥には姥が岳が見える。
リフト降り場付近。
景色が最高です。
バックカントリーへはここからハイクアップとなります。
リフト降り場から姥が岳を見上げるとTバーが見えます。
ピークまで木々は無く広大な斜面にワクワクしてしまいます。
Tバー利用無しで直登し約30~40分でピークとなります。
湯殿山の東斜面にはたっぷりの雪が見えます。
あそこを滑るためには姥が岳を南西方向に落として行き、稜線をハイクアップです。
姥が岳ピークからの滑走は壮大です。
そして最高のフィルムクラスト&ザラメが味わえます。
4月下旬(近年では中旬)のオープンを待って各地から猛者たちが集まるのです。
ゲレンデ滑りはもちろんコブ狙いのスキーヤー、ポールを設置してトレーニングするレーサー、ジャンプでトリック練習、バックカントリーのアプローチ...。
目的は人それぞれ、多種多様な雪山好きな人達が月山スキー場に集います。
毎週通ってジャンプしていた当時、スノーボーダーにおいてはそのシーズンに習得したトリックをお披露目する場でもありました。
シーズン最後の集大成とでも言いますかハイレベルな滑りが観れます。
各ショップのライダーはもちろん、東北を代表する数々のプロライダー達も滑りに来てましたからそれはかなり刺激的でした。
布施忠や西田崇、鎌田潤、岡義明...
その当時から彼らの滑りは圧巻でした。
そこで仲良くなるスノーボーダーも多くいて各地に友達が出来たものです。
懐かしい話です。