前回の巻機山へ一人バックカントリーに出掛けた際に、実は怪我を負ってしまいました。
残念ながら24-25シーズンは強制的に終了となってしまいました(たぶん)。
まだまだ滑らなくてはならない斜面があるというのに、なんとも不甲斐ないかたちでの幕引きとなりました。
何よりも日常的生活を送る上で何かと支障が出ており、改めて健康の有り難みを感じております。
早く治してこの痛みと自己嫌悪から解放されたいものです。

平日ということでバックカントリーヤーも登山者も居ません。
居たのは除雪作業の方々だけ。
作業の邪魔にならないように通過します。

途中、桜が満開で癒されます。
一人で登る寂しさを和らげてくれます。

五合目あたりから等高線の感覚が狭くなり急登になってきました。
クライミングスキンとクラムポンの効きに不安を感じながらも登り続けていると…
ズルっ!
完全に滑落。
うつ伏せ状態のまま7〜8M、いやもしかしたらもっと?
ヤバい!と思いながらも成す術が無くそのまま体に衝撃。
ツリーホールに転落。
その際に背中を幹に強くぶつけ、挙げ句の果てに木と雪の間に挟まり身動きが取れない。

転落したツリーホール。
やってしまった…と後悔。
なんとかバインディングを外し脱出出来たものの泥だらけのウエアとザック。
しばらく呆然としたまま。
「………」。
痛い。
後悔しても後の祭り。
はぁ…
ため息しか出ない。
気づくとポールが無い。
滑落途中に落としたみたい。
取りに戻るのもしんどい。

泣きたい。
悔しくて。
アドレナリンのせいかそれほど痛み強くはないみたい。
きっと今だけだろうと思い、体が動くうちに直ぐ下山しなければ。
すぐにモードチェンジして滑って下山。
斜面は良い感じ。
怪我してなければそれなりに楽しめたはず。
はぁ…
油断してました。
あの斜度ならばアイゼンで登るべきでした。
同行者が居れば用心してきっとそうしたはず。

景色が綺麗!などと感動している暇は残念ながら全くございません!
ならば写真なんか撮ってないで早く下山しろ!
帰宅した頃には動けないほど。
診断の結果、 背中は打撲(感覚的には骨折級の痛み)。
膝は内側側副靭帯の損傷(感覚的には、以前の手術でボルト止めしたところがどうにかなったような感じ)。
みたいな感じです。
悔しさと激痛で泣きたい。
皆様くれぐれもご安全に!