ここ最近SNSではずいぶんと目にするようになったスプリットボード。
実際にバックカントリーで多くの方が使用しています。
ひと昔に比べるとかなりの普及率のように感じます。
スノーシューでバックカントリーを始めた後にスプリットボードに切り替える方がほとんどですが、今では最初からスプリットボードで始める方も実は少なくありません。
これからバックカントリーを始めるに当たって初期投資額が大きな問題になってきます。
三種の神器と言われるビーコンやプローブ、そしてショベル。
登るために必要なポール(ストック)にザック。
上記のアイテムにプラスしてスノーシュー、またはスプリットボードとなるわけですが、費用の面では圧倒的にスノーシューの方が出費が少なくて済みます。
しかしながらやり込んでいくとスプリットボードに興味が湧いてきて結果すぐに買い替えることになってしまう...
そんな方もいたり。
僕自身もスプリットボードを購入する前には「スノーシューでじゅうぶん」、「スプリットボードなんて自分には早過ぎる...」などと思っていました。
でもそれは間違いでした。
スノーシューに比べてスプリットボードの方が圧倒的に優位性が高いと言えます。
実際に使用していて感じるそれぞれのメリット・デメリットは下記の通りです。
スノーシューのメリット
①安価
あくまでもスプリットボードに比べての話ですが費用が抑えられます。
メーカー希望小売価格は5~6万円ほど。
②歩き方
特に難しさはありません。
練習もほとんど不要です。
③急登に強い
急な登りでも直登が可能です。
スノーシューのデメリット
①ザックの重量感
登る際はスノーボードを、滑る際はスノーシューをザックに括り付けて行動するので重さを感じます。
②浮力
いくらスノーシューと言えども新雪の状況下では歩くたびに沈んでしまいます。
それだけ体力の消耗が大きいということです。
スプリットボードのメリット
①ザックの軽さ
スノーボードを括り付けなくて良いので登りの際とても身軽です。
②浮力
登りの際、雪に沈むことが無いのでとても楽です。
③歩き方
ボードをスライドさせ登るので足を持ち上げる必要はありません。
結果的に大幅な体力の温存となります。
④下り
ハイクアップの際にちょっとした下りはそのままスキーのように滑り降りれます。
結果的に体力の温存に繋がります。
スプリットボードのデメリット
①高額
メーカー希望小売価格は最低でも16万以上とかなり高額です。
②スプリットボードの選択肢
販売されている機種数、流通量が少ないため選ぶ幅が少ない。
③歩き方
快適に登るためには多少の慣れが必要です。
④急登に弱い
急な登りの際、直登に弱いのでジグを切るように登る必要があるためテクニックが必要になります。
スノーシューを買うべきか、スプリットボードを買うべきか、悩ましいところです。
・限られた時間で出来るだけ楽に標高を上げ、楽に遠くまで登り、良い雪を滑りたい!と思う欲張りな方
・体力の消耗を減らし楽に登りたい方
・ある程度予算のある方
上記のような方には経験値を問わずスプリットボードの方が良いのではないでしょうか。
当店では23-24シーズンにスプリットボードにも注力します。
また、入荷のない商品でもお取り寄せ対応も可能です。
詳しくはお気軽にお問い合わせください。