NICE DAY blog

スノーボード関連用品の販売員。数ある販売店がある中で当店を購入店に選んで頂いたお客様へ、また今後ご購入いただくであろう未来のお客様へ向けスノー情報発信ブログ。

【スノーボード・ブーツの熱成型に関して】

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いつも自分のブーツは自分で成型します。

 

 

 

当店でご購入頂きましたDEELUXE(ディーラックス)を含む全てのブーツの熱成型に関しては無料となっています。

 

他店購入で成型依頼にご来店されるお客様も有料となりますが対応可能となっております。

 

熱成型が出来るのはディーラックスだけではございません。

 

ほとんどのブーツが熱成型が可能となっております。

 

経験上の話ですがよりハイスペックなインナーほど熱成型に効果が高い言えます。

 

逆にスペックが低いインナーは効果が出にくい場合がございます。

 

何でもかんでも焼けばいい…という訳ではございません。

 

「熱成型」、「焼く」ということは「加熱する」という行為なので、短時間とはいえ高い温度帯の熱を加える訳ですからそれなりの劣化を促すことにもなり兼ねません。

 

インナーのグレードに関わらず熱成型回数も少なければそれに越した事はありません。

 

少ない回数で上手に成型することが重要になってくるのです。

 

 

「足が痛い」と購入したショップに持ち込んだら、なんの対処もしないまま前回同様の熱成型を施された。

 

何も変えずに同じように熱成型をすればまた同じような不具合を感じる。

 

「また同じように痛むんですが...」と訴えてもまた同じ対応。

 

 

これではまったく改善はしません。

 

改善どころか劣化の促進作業です。

 

実際に聞いた話だから本当に恐ろしい...。

 

 

痛みが出る場所はどこなのか?

 

指の長さも人それぞれなので、どこの指なのか?

 

痛みに左右の差はあるのか?それとも片方なのか?

 

ブーツを履いた時、バインディングを装着した時に痛みの違いはあるのか?

 

そもそも履き方は大丈夫なのか?

 

などなど...。

 

自分なりに仮説を立て、原因を突き止め改善策で対応しなければいけません。

 

仮説に対しての検証も必要です。

 

 

 

特に外反母趾の症状のある方は要注意です。

 

母趾の付け根の骨の突出している場合は、そこに腫れや痛みを感じている事が多々あります。

 

そこのストレスを予め緩和させるべく対処が必要になってきます。

 

また、外反母趾により内側の縦アーチが下がり扁平足化してしまいます。

 

扁平足の程度は外反母趾の程度に比例して悪化する傾向があると言われています。

 

アーチが無い事で足裏の衝撃を和らげる効果が少なくなり、結果的に疲れやすくバランスも取りづらくなります。

 

バランスを取るために余計な労力も必要になる...。

 

だから適正なインソールも必要不可欠ということです。

 

 

 

他店購入でブーツをお持ち込み頂いた場合、不具合を細かく伺います。

 

その上でサイズの確認をさせて頂くと...

 

あらビックリ!

 

選んだサイズが間違っている!

 

だいたい小さいサイズを間違って買っている(買わされている...)。

 

サイズの見立てが見当違いの場合が物凄く多いことにビックリします。

 

これでは痛みが出るのは必然ですよ。

 

インソールも入っていない場合も。

 

 

こうなるのもいくつか考えられる原因があります。

 

①サイズ選びの際、お客様が自己申告したサイズがそもそも間違っている。

 

そして店員もサイズゲージで一切の確認をしない。

 

糞店員「いつも何センチのブーツですか?」

 

お客様「いつも26.5CMです。」

 

糞店員「ではこちらですね。」

 

サイズの見立てが不十分過ぎで、完璧に間違っている場合。

 

感覚的にはかなり多発しているように感じます。

 

 

➁意図的に間違ったサイズを販売している。

 

限りのある店頭在庫ですから欠品しているサイズは販売出来ません。

 

お取り寄せの対応が必要になります。

 

しかしメーカー在庫の都合上お取り寄せが不可能な場合もあります。

 

お客様に適正なサイズは26.5CM。

 

でもそのサイズが無い。

 

焼いちゃえばなんとかなる...

 

結果的に不適切なサイズを売付けられる。

 

コレはあまりにも悪質なケースです。

 

実際にその場にいた訳ではないので断言は出来ませんし、あくまでも想像の話です。

 

そのショップの在庫状況もわかりませんが、そのサイズを選んだプロセスを詳しく伺うと可能性はゼロでは無いような...。

 

 

③そもそも成型技術が低い。

 

未熟、無知、ブーツの正しい履き方を知らない。

 

個人的に推奨する正しい履き方をもってして成型をしない限り本当の商品価値は出ません。

 

 

 

白馬のお膝元で松本という土地柄なのか、シーズン中は関西方面や首都圏からの長期滞在者や、籠り組のスノーボーダーにもご来店頂く事が多いんです。

 

ブーツに問題を抱えてご相談にいらっしゃる方もちらほら。

 

決まって上記のような原因になりえる事柄が当てはまります。

 

必ずどちらで購入したのか聞くようにしてますが、面白いことに有名ショップの名がいくつも出て来ること。

 

大型チェーン店ももちろんですが、スノーボード専門誌に掲載されている老舗ショップの名を何度聞いたことか。

 

そのショップ名はコチラでは控えさせていただきます。笑

 

「どれだけ高い成型技術なんだろう?」

 

「どんなコダワリを持って成型しているんだろう?」

 

そう思ってメーカー主催の展示会で見かけていたいくつかの有名ショップ・スタッフの面々。

 

たまたまだったのでしょうか。

 

YouTubeの情報や過大広告にはじゅうぶんご注意いただきたい。

 

 

 

成型可能なスノーボード・ブーツってかなり高額です。

 

くれぐれも失敗しないようにしたいですね。

 

こんな失敗をしないためにはどうしたらよいのか?

 

 

 

何を買うか?

 

ではなく、何処で買うか?

 

そして、誰から買うのか?

 

これに尽きるお話です。