仙台在住の頃、20代から飲みに行く店がありました。
雰囲気がとてもよく一人でも入れる気さくな店。
仕事帰りや、もう一杯飲み足りない時のシメに。
足しげく通ったのが懐かしい。
場所は国分町。
自家製スモークが最高に美味い。
特にサーモンのスモークは絶品です!
ピザもパスタも何食べても美味い。
つい飲み過ぎ、食べ過ぎてしまいます。
LADY BUG(レディーバグ)、また行きたい。
若かりし頃、とにかくお金に困っていました。
実家暮らしだったのでまだマシだったかもしれません。
一定期間、車の支払いが二重になって毎月あり大変でした。
さらには次シーズンのために予約していたニューモデルのスノーボードの支払いもあるし。
夜な夜な友達と足を運んだのは遠い思い出です。
夜の店が所狭しと建ち並びます。
居酒屋、牛タン屋、スナック、キャバクラ、風俗店...
どことなく怪しくもあり刺激的です。
路上にはキャッチと言われる客引きがたくさん。
公衆電話ボックスには大量のピンクチラシ。
そんな国分町のド真ん中、電柱には「高額報酬!」と書かれたアルバイト募集の小さな広告が貼ってあります。
ペタペタと何枚もの怪しい広告チラシ。
詳しい内容は一切書かれてはなく個人の携帯電話の番号のみ。
完全にヤバイやつ。
絶対に電話しちゃいけないやつです。
お金に困っていた自分は迷いに迷って迷った挙句、なんと電話をすることに。
電話に出たのは若い男性。
「もしもし、チラシ見て電話したんですけど...」
「あ~、はいはい。」
「アルバイトって...どんな内容ですか?」
「電話では言えないので直接会ってお伝えしてるんですけど、会える?」
などと軽くやり取りをして後日直接会う事に。
面接ってことか。
電話では言えないってますます怪しい。
何か犯罪に巻き込まれそうな臭いがします。
今思えばよく電話したもんだ。
数日後ちょうど募集の広告チラシが貼ってあった電柱が待ち合わせ場所。
時間通りに着くと一人の男性からすぐに声を掛けられた。
見た目はいたって普通の男性。
年齢は30代ぐらいでしょうか。
「電話くれた人?」
「はい、僕です...」
「ちょっとついてきて」
挨拶もほとんど無いまま彼はそう言って歩き出しました。
少し歩いて薄暗い路地裏の一角にある2階の喫茶店のようなバーのような感じのお店の前まで来ました。
その店の前で待つように言われ案内してくれた彼だけが店の中へ。
扉が開いた瞬間にチラッと店内が見える。
薄暗い店内には数人のお客様がカウンターに居るようだ。
しばらくすると出てきて話始めました。
「アルバイトの内容ってのがね...」
どうやら店内にいる誰かに内容を伝える許可を取ってきたようなそんな感じに思えました。
「契約している顧客からの電話連絡があったら、その顧客と一晩一緒の時間を過ごすだけ...」
「はぁ...」
顧客と言うのが、女性もいれば男性もいる。
年齢も様々だけど主に中年以上...
チップも入れて太客ともなると一晩でかなりの額が稼げるらしい!?
一緒に過ごすだけ?
それって...
想像以上のヤバいバイト。
もちろん断りましたけど!