FREERIDE WORLD TOUR 2019(フリーライド ワールド ツアー)でのTRAVIS RICE(トラビス・ライス)の滑り。
優勝した際の滑りです。
場所は八方尾根スキーのBCエリア。
北側にある斜面の通称「ビッグトライアングル」。
北斜面を滑り終えたときには必ず見上げる大斜面。
あそこをこんな風に滑り落ちるのだから流石です。
本当に凄い。
ヤバイ斜面です。
トラビス・ライスの代表的なシグネーチャーモデルをご紹介。
◆ORCA(オルカ)
トラビスが白馬を滑るためにデザイン・開発したモデルです。
パウダーから圧雪でのカービングまで楽しめるフリーライドボードです。
なんと2020-2021シーズンからレディースにも対応できるサイズが展開されます。
サイドカーブ半径が極端に小さく、ウエストの太さを感じさせないキレのあるターンが可能です。
◆T.RICE PRO(トラビス・ライス プロ)
フリースタイル要素を求めるのならこちらがお薦めです。
軽量な桐材の配合量が高く、それにバサルトファイバーをラミネートして、軽量化と高い反発力を兼ね備えたコアを採用。
ツインチップシェイプで、ゲレンデ使いにはちょうど良いサイズ展開です。
◆T.RICE GOLD MEMBER(トラビス・ライス ゴールドメンバー)
ノーズ&テールを極限まで薄くし、桐材とバルサを組み込んでバサルトファイバーでラミネートした超軽量構造です。高いスイングウエイトが魅力。
ディレクショナルシェイプでフリーライド趣向の方には最高です。
上記の3モデルは全てトラビス・ライスのシグネーチャーモデルです。
彼のモデルは他にもラインナップがあり少し高額ではありますが、それ相応のテクノロジーが搭載され、マニアにはたまらないアイテムです。
また、ベンドが全てC2またはC2Xです(一般的にはダブルキャンバーと言われる構造)。
「キャンバーじゃないんでしょ?」
「キャンバーじゃないと駄目です、オレ」
みたいなことを接客していると言われることがあります。
ダブルキャンバーはキャンバーよりも劣っている...そんな風に勘違いしている方もいたり。
そのベンドが全ての場面で劣っているということは決してありません。
場面ごとに有利なベンド、不利なベンド構造がそれぞれあります。
例えば、ロッカー形状のボード。アイスバーンの状況ではエッジが噛もうする力が働きづらいので不安定にある...とか。
逆に、ディープなパウダーではロッカー形状の方がキャンバーに比べ遥かに高い浮力がある...とか。
何でも向き不向き、一長一短があるんです。
否定的で偏った見方をしてしまうとギア選びで失敗してしまうかも。
ちなみに、ダブルキャンバー形状の弱点とは?
それは安定性に欠けるということです。
あくまでもキャンバーに比べての話です。
安定性と操作性は相反するバランスにあるものですから。
しかし、この安定性と操作性の二つの両立を高いレベルで可能にしたのがマービンのスノーボードなのです。
マービンのボード特有のテクノロジーのひとつが「MAGNE TRACTION」(マグネトラクション)です。
サイドカーブ上のエッジ形状が波目になっています。
この波目形状は7か所の膨らみがあり、アイテム別の特性に合わせて強弱の変化があります。
マグネトラクションがあることで、例えロッカーやダブルキャンバー形状のベンドでも、滑走中にボードを立てれば雪面にエッジが効いてくれるのです。
まるでノコギリの歯のように硬いアイスバーンだとしても簡単にカービングが可能となるのです。
カービングのポテンシャルはキャンバー並みです(個人的主観)。
ロッカー系のスノーボードのメリットである「パウダーでの浮力」に、キャンバー並みの「エッジグリップ力」が合わさるので、フリーライディングシーンではとても重宝します。
パウダーが好きで高い浮力を求めたい!さらにはカービングも好き!という方には特にお薦めです。
弱点をあえて挙げるとすれば、反発力にあります。
ノーズ&テールが反り上がったロッカー系のスノーボードは、特にハーフパイプなど反発力を活かした滑りには、テールの反発が多少ですが少なく感じる部分があります。
今後サンプルボードの展示も予定中です。
決まり次第詳細をアップしていきますので情報をおまちください。