気になる。
ずっと気になってる。
しばらくお客様の手の届かない高い場所に飾っていて。
そこから下ろしたかと思えば陳列もせずにチューンナップ台の上に置いたまま…。
すみません。
LIB TECH(リブテック)の MC WAYFINDER Ⅱ(エムシー・ウェイファインダー・ツー)。
30年以上もスノーボードの開発に携わってきたMATT CUMMINS(マット・カミンズ)のモデルです。
20年以上にわたって自身のシグネーチャーボードをリリースし続けているレジェンドスノーボーダーです。
マットの弟も同じMERVIN(マービン)社のGNU(グヌー)からスノーボードをリリースする(テンプル・カミンズ)という兄弟であるのは有名なお話。
それ以上の詳しい話はまた今度ということで。
スノーボード発祥の地アメリカ・ワシントン州でハンドメイドで製産されるスノーボード。
スノーボードに携わる人々からは本物のスノーボードファクトリーと言われているマービン社。
金に物を言わせオートメーション化された機械で供給過多に製産され、多額の宣伝広告費をかけ、世界中にばら撒き、チェーン店ではスノーボードをしない知識に乏しい販売スタッフが割引きをして売っている…
そんな一流ぶったブランドとは訳が違う。
数を売っていればトップブランドなのか?
…少し言い過ぎました。
こだわりポイントは人それぞれで良いのです。
マービン社のスタッフは、山に良い雪が降った時には朝一滑りに行くそうです。
ある日、パウダーの斜面をスイッチで滑ろうとした時、キャンバーボードでは浮力が足りなく滑りにくかったとか。
ならばサーフボードのようにロッカー形状にしたら?と言うことでさっそくファクトリーで試作。
そしたら驚くほどの浮力を得ることが出来ました。
しかしながら圧雪されたコース上ではキレのあるカービングがなかなか出来ない。
ならば、当時もともとキャンバーボードに採用していたマービン独自のテクノロジーで波目のエッジ構造の「マグネトラクション」を加えてみたら?と。
その結果、浮力とキレという矛盾する二つの特徴を併せ持つマジックボードが生まれました。
それが SKATE BANANA(スケートバナナ)の誕生です。
ここからスノーボードの歴史が変わりました…
と昔に聞いたことがありました。
このウェイファインダーもダブルキャンバー構造にマグネトラクション。
そして太めのシェイプ。
その最高の乗り心地は GOLDEN ORCA(ゴールデン・オルカ)で既に実感済み。
悩ましい。
HOVERCRAFT(ホバークラフト)の入荷までもう少し悩むことになりそうです。