膝の怪我で初めて入院、手術をした時の話。
体が思うように動かない、動かせない状況は辛い。
下記は人生初の手術のお話。
過去に4度の膝の手術を経験しておりますが以前にブログに書いたのが初回の手術の事でした。
初回の手術を経て約3週間ほど後に2度目の手術。
その続編の記事に当たるお話です。
初回の内視鏡手術で半月板の損傷部分の一部を取り除きながら前十字靭帯が完全に断裂していることを確認。
日を置いて改めて前十字靭帯の再建術となりました。
怪我直後は炎症がだいぶひどかったらしく同時には行えないという理由から改めてスケジュールを調整し本命の再建術です。
ちなみにここで言う再建術とは、切れた靭帯の代わりに自分の膝の裏側から腱を取り、紐状に束ねて移植する手術です。
大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)を繋ぐよう骨にトンネルを開け、そこに膝裏から取った腱を通し金具で固定する...と聞いています。
前回の手術でたっぷりと羞恥プレイを経験しました。
例のごとく入院先の病院では実家近所の後輩にあたる看護師らが居て。
なんとも恥ずかしい思いをしました。
今回さらにそれを上回る辱めに遭うとは...。
初回同様に腰への注射は恐怖でしかありませんでした。
再建ともなると流石に時間がかかるらしく下半身のみでは済まないようです。
もちろん腰からの注射には変わりはありませんが手術時間を考えると全身麻酔です。
目が覚めると病室のベッドの上。
下半身にはまったく感覚が無い状態です。
不思議な感じです。
ベッドの横には今は亡き母親が居ました。
術後はしばらくの間はベッドの上での生活です。
食事をするのもトイレもベッドの上です。
トイレにも行けないので尿道には管が繋がれてその先はベッド横の排尿専用のビニールパックへ。
麻酔が効いてる間に付けられたようです。
血液交じりの尿が少し。
麻酔の影響なのか頭痛と強い睡魔でまた眠りについたのを覚えています。
その後は麻酔が切れ始めると膝の痛みが酷くて大変でした。
それは2~3日が経過した頃やってきました。
朝食をベッドで済ませると看護師がこう言います。
「今日はオシッコの管を取りますね~」と。
恥ずかしさでドキドキです。
ドキドキ...
少し経つと看護師がやってきました。
「え!」
その看護師は近所に住む中学の後輩です。
ここの病院は地元から近いこともあり知ってる後輩がチラホラ。
「じゃ、取りましょうか...」
「嘘でしょ!マジで?」
「あんまり言わないでくださいよ!こっちが恥ずかしくなるじゃないですか~!」
彼女はカーテンをシャシャッと閉める。
ベッドに腰かけるよう促され、そしてズボンを下ろす。
かなり恥ずかしい。
尿道から出た管は二股に分かれていて、その一方はそのまま排尿パック。
もう一方は投薬用?のコネクター状に。
そこから管を外すために薬を打ち込みます。
「じゃ、お薬が入りますね~」
すると液体の薬が尿道の奥に流れ込んでくる。
ジワジワ、ジワジワ...。
それが次第に尿道の奥まで達するのが感覚的に感じます。
何かが弾けたような。
少しすると管がスルスルと抜けてきた。
とてつもなく恥ずかしい。
「これで終わりましたよ」と。
次の瞬間、尿道に熱いものを感じる!
ん?
尿意だ!
ヤバい!
それまでは自分の意志に関係なく管を伝って排尿していたので、なんだか久しぶりの感覚。
「ヤバイ...オシッコが出そう!」と声が漏れる。
「え?ちょっ、ちょっと待ってください!」と看護師は言い残し、急いでナースステーションへ走る!
あの~カーテンぐらい閉めていけよ...
もう漏れそう。
戻ってきた看護師の手には尿瓶(しびん)。
そのままの勢いでアレに尿瓶を突っ込まれる。
「カポっ!」と。
音がしたかどうかはわからないけれど(するわけない)ギリギリ間に合い一安心。
もしかして漏らしてしまうんじゃないかと思ったのに出ない。
聞けば管が外れたことが尿意と勘違いしてしまうことがあるんだとか。
肩で息をしながら尿瓶を抑える後輩が言う。
何とも言えない恥ずかしさ。
極みです。
上記の画像は2018年2月に4度目の手術を行った際の術後の写真です。
お見苦しくてすみません。
2回目の手術と重複する縫い目。
今でも右膝周辺は皮膚の感覚が鈍くなり痺れが残っています。
神経損傷の影響らしく20年近く経ちますが良くはなりません。
今後も良くなることは無さそうです。
医療従事者の皆様には昔も今も感謝です。
くれぐれも怪我の無いようにスノーボードを楽しみましょう。
今シーズンほど雪に恵まれたシーズンはなかなか無い。
怪我や事故で滑れない!
そんな事が無いようにご注意を。