よくお客様から聞かれることがあります。
「バックカントリーに行くと今の時季でもパウダーなんですか?」
ゲレンデで新雪が無い場合でも標高をあげればバフバフってことは多々ありますが、流石にこの時季5月までパウダーがある訳ではございません。
その代わり春になると、この時季特有の雪質の種類「フィルムクラスト」に出会えるようになります。
太陽の日差しにより表面上の雪が解けます。
解けた雪が夜の気温低下と共に冷えて固まります。
そして氷の層になります。
これをクラスト化と言い、氷の層がまるでフィルムのように薄い状態を「フィルムクラスト」と言うのです。
バックカントリーでは、タイミングが合えばこのフィルムクラストの斜面を滑ることが出来ます。
シャリシャリシャリ〜
薄氷の膜が張った斜面を滑ると足元から独特の音が聞こえてきます。
薄い氷が割れてその破片が割れていない氷の上を流れ落ちていく。
ターンの度に気持ちの良いあの音。
しかも板も走ります。
キラキラしていてまるで斜面全体が光を放つようにも見えます。
フィルムクラストを滑れる機会は低く、人によってはパウダーよりも滑り心地がイイ!などと言う人も居るほど。
バックカントリーに挑戦する際、フィルムクラストを是非体験してもらいたいものです。
きっとバックカントリースノーボードの価値を高めてくれるはずです。