この日曜日は終日ブーツ成型でした。
ほぼ一日中。
疲れました。
ま、この時期は毎年のことなんですが...。
転勤してきた先でもブーツの成型で忙しいなんて嬉しい悲鳴です。
お買い上げいただきましたたくさんのお客様、ありがとうございました。
雑なことを言えば、作業としては淡々とこなすことも可能です。
インソールを合わせて加熱したインナーに入れアウターに入れ戻す。
お客様に一定時間履いていただき、時間が来たら脱いで完成。
試し履きをして持ち帰っていただく。
ただただこの作業を事務的に進めるだけ...
実際はそうはいきません。
なんなら他店ではそうかも知れません。
しかしそれでは本当の商品価値を感じることは出来ません。
ブーツ成型の技術的な部分はかなり重要です。
お客様の足型を拝見し購入していただく最も適正なブーツサイズを見立てる。
インソールの提案とそのカット方法。
インナーの加熱時間。
インソールとインナーの装着、からの足入れ。
そしてレースの締め上げ...
完成まで一連の流れ。
その作業工程には全て順番と意味があります。
実際のところ作業工程そのものはそれほど体力を使うわけではございません。
難しいのは...
「伝え方」がブーツ成型の技術的な部分より重要になってくるのです。
正しい履き方を説明させていただく際、きちんとご理解いただいているのか?
この表現で要点が伝わっているのか?
一方的に自分が伝えたいことを話しても、お客様には伝わりにくいことがあったりします。
その一人ひとりのお客様の理解度に合わせて言葉を変え、時には身振り手振りを合わせて。
せっかくの成型技術の高さをもってしても正しい履き方を習得できなければ意味がありません。
お客様の不安を払拭し、正しい履き方で快適なブーツを体感していただきたいものです。
そしてそれがスノーボードの滑走技術の上達に必ず繋がるはずだと個人的には思います。
何を買うか...ではなく、どこで買うのか。
さらには「誰から買うのか」。
自分からご購入いただいたお客様は深く頷いているのではないでしょうか。