各メーカーから続々と出荷案内の連絡が入ってきました。
当店ではなるべく最速で出荷してもらえるようにその都度メーカーへ依頼をしています。
それに合わせて随時スノーボード売場も拡張していきます。
商品大量入荷直後の売場内はとっ散らかってはいるもののしっかりご覧頂けるようにしますのでご安心ください(自信はありません)。
店内に陳列されているスノーボードのほとんどのものが薄いビニールで覆われているのをご存知でしょうか。
商品を傷や汚れから守るためビニールで覆われていますが、これをシュリンク包装と言います。
熱を加えることで収縮するフィルムの性質を活かし、商品の形に添ってピッタリと収縮させる包装技術です。
ほとんどのスノーボードメーカーが綺麗にシュリンクされて納品されます。
工場で仕上げ工程後に機械でシュリンクされ、商品に汚れや傷などを付きにくくしてから梱包。
そして各小売店へ出荷されるのです。
地球環境問題の観点からこのような包装も少しづつ簡素化されては来ました。
メーカーとしてもコストも抑えられますから。
最近は特にSDGs(エスディージーズ)という言葉をよく耳にするようになり、世の中のレジ袋は有料化になりました。
今ではそれが当たり前、もう違和感すらありません。
以前に比べれば環境保護の意識が高まっているようです。
もはや環境問題の解決がなければ持続可能な社会は存在しない...と言えます。
先日、MERVIN(マービン)のスノーボードが大量に入荷しました。
LIB TECH(リブテック)も、GNU(グヌー)のスノーボードも昔からシュリンクされていません。
その代わりトップシート側だけが見えるビニールケースに入って入荷します。
ペラッペラのビニールケースです。
マービン社のファクトリーはアメリカ・ワシントン州シアトルにあり、100%水力と風力で稼働するエコなファクトリーで有名です。
そのためなのかは定かではありませんが、ずいぶん昔からシュリンク無しの状態です。
シュリンクしていた時代があったのかはわかりません。
店頭に陳列する時、納品されたままのビニールケースに入れっぱなしだと滑走面側のグラフィックが全く見えません。
見栄えも悪いし、商品の質感が伝わり辛くて...。
せっかくのアーティスティックな美しいグラフィックなのにそれも見えないことに。
もったいない。
なので店内で改めてシュリンク包装を行うのです。
1本1本を手作業でシュリンクします。
これがまた地味に大変です。
綺麗に仕上がるよう気をつかいます。
特殊なロール状のビニールボードの長さに合わせてカットし、両方の先端をテープでとめます。
あとはドライヤーの温風をビニールに充てて収縮させていきます。
するとみるみるうちにビニールが縮まり綺麗にラミネートされるのです。
これで綺麗な状態を維持し陳列が出来ます。
ボードの長さに合わせビニールを袋状に留めます。
ドライヤーの温風をトップシート側と滑走面側とをまんべんなく当てていきます。
接客の合間に作業をこなしていきます。
ピタッと綺麗な仕上がり。