NICE DAY blog

スノーボード関連用品の販売員。数ある販売店がある中で当店を購入店に選んで頂いたお客様へ、また今後ご購入いただくであろう未来のお客様へ向けスノー情報発信ブログ。

【ハタチ頃のスノーボード生活】

20歳ぐらいの頃、スノーボードにのめり込んでいた自分はそれまで正社員で働いた会社を辞めアルバイト生活を送っていました。

 

スノーボードを中心に考え生活したくて。

 

と言えばカッコイイ話ですが、今思うとただ単にそれまでの生活からの逃げだったんでしょう。

 

若気の至り...とでも言いましょうか。

 

駄目な奴でした。

 

定職に就きながらスノーボードに没頭することも出来たはずなのに。

 

現にそういう友人もたくさんいました。

 

 

スノーボードに出会うまでは人生で特定の物事にそこまで夢中になることが無かった自分。

 

学生時代には運動部に所属して仲間たちと共に汗を流した…とか、音楽に興じギターを掻き鳴らすのに没頭した…とか、青春ドラマのように過ごした時代背景とは無縁でした。

 

だからこそスノーボードにのめり込むことになったのかとも思います。

 

「こんな楽しいことがあるなんて!」

 

「もっと滑りたい!もっと上手くなりたい!」

 

 

自分がスノーボードを始めた頃は、ゲレンデの7割ぐらいはスキーヤーばかりでスノーボーダーの姿は珍しい時代でした。

 

スノーボードが滑走不可のスキー場が多く、滑走可能なスキー場でもコースに制限があったりするのは当たり前のことでした(今となっては信じられませんが)。

 

始めたばかりのシーズンは周りの身近な友達にはスノーボード仲間は居なく、それが特別に思えていました。

 

最先端のスポーツにのめり込んでいる自分に酔ってましたね。笑

 

だからこそ夢中になれたのかもしれません。

 

 

アルバイト生活は…

 

かなり過酷な肉体労働でした。

 

大型車両の再生タイヤの工場勤め。

 

キツイ・キタナイ・キケンのまさに3K。

 

それでも2年間ほど働いていたと思います。

 

時給も良く繁忙期ともなると8時から22時までの長時間労働なので給料も良かった。

 

30名ぐらいの従業員の8割はアルバイト。

 

そして凄いのが無断欠勤が当たり前の会社。

 

あまりにも過酷な労働条件だったために新人が初日で音を上げ翌日から来なくなる始末。

 

なので黙って欠勤しても上司は何も言わない。

 

いちいち言っていたら切りがないし、だいたいにして来なくなった人間に言いようがない。

 

少しでも続けているアルバイトには辞められたら困るからなのか何も言えない?

 

それをいいことに、シーズン中は出勤時に天気が良いと職場に向かうはずが、急遽スキー場に行先変更になってしまうこともしばしば。

 

今では考えられない日常でした。

 

それでもそこで働き続けていたアルバイトにはみんな目標があって...。

 

ある人は公務員試験合格を目指して。

 

ある人はハーレーのバイクショップを持ちたくて。

 

ある人は未成年にしてメルセデスを所有しその維持のために。

 

目標は人それぞれでそのために高収入を得ようと働く人が多くいました。

 

聖なるガンジス川に祈りをささげるために貯金しているという自分よりも長く勤める怪しい先輩アルバイトにこう言われました。 

 

「そんなにスノーボードが好きならばスキー場で働けばいいのに」

 

確かにそれも一理ある。

 

そう思ってからスキー場に籠るまではすぐでした。

 

あの一言で今があると言ってもいいかもしれません。

 

 

f:id:lilyup:20200813193052j:plain

 写真はお客様と山形蔵王温泉スキー場でのサイドカントリーの1枚。

 

ここからの斜面が素晴らしい地形です。

 

北西に向いた斜面でとてもクリーミーで深い。

 

数本の沢があって地形が面白いんです。

 

滑り出しはなかなかの斜度だしジャンプでエントリーしたら気持ちいい。

 

しかもリフト回しが可能で何回もおかわりしても楽しめます。

 

 

今日久しぶりに連絡がありました。

 

ニューモデルのご相談でした。

 

ありがたいです。

 

転勤してからもこうしてスノーボードに関するご相談があるとは。

 

嬉しい限りです。

 

またいつか一緒に滑りましょう!