当時の住まいは仙台市青葉区。
JR北仙台駅から徒歩5分のところに住んでおりました。
仙台市主要部と山形県の主要部の村山を繋ぐJR仙山線で約50分で面白山高原駅です。
日本で唯一鉄道でしか行けないスキー場「スノーパーク面白山」。
残念ながらリフトの修繕工事が間に合わなかったためという理由から2009年に営業休止して以来、その翌年も営業休止。
2011年は東日本大震災の影響で営業休止。
今となってはもう完全に営業再開の見込みは無いようです。
その営業終了したゲレンデを登って滑るようになったのが2014年頃からだったと思います。
噂では聞いていました。
「営業終了した面白山を今でもホームとして滑るスノーボーダーがいるらしい...」と。
試しに行ってみよう!と常連客のお客様と挑戦したのが始まりでした。
営業終了してもなお各駅停車に乗車すれば面白山高原駅には停車します。
だいたい1時間に1本あるかないか。
滑る格好にスノーボードを小脇に抱えて自宅マンションを出発。
まだ暗い早朝の便とは言え政令指定都市である仙台ですから流石に人目が気になります。
スキー場が営業していた2008年以前であればわからなくもないけれど。
乗車した時のサラリーマンの冷ややかな視線はなかなかのものでした。
当然営業終了したゲレンデなので手つかずの状況。
コースはあるにしてもそこはバックカントリーです。
プラットホームから2時間強でピークにたどり着けます。
右奥に見える斜面がゲレンデのピークです。
左側に大きく迂回しながら登ります。
スキー場自体、北側に向いているので雪は豊富です。
ピーク目前の登り坂。
滑るのは楽だけど登るとなると当然しんどい。
リフトの搬器はどれもかかったままです。
営業時は多くのスノーボーダーやスキーヤーで賑わっていたはずですが、今は自分たちだけしか居ない。
なんとも不思議な感覚でした。
スキー場の上部は地形が良く斜度もなかなかです。
元々ゲレンデだったので登りも滑りも道迷いの危険もありません。
画像はピークのドロップポイントです。
ここから一気に駅まで、いやプラットホームまで滑り降ります。
仙台行きの電車に乗り遅れないように。
この引きの写真でも口元が緩んでるのがわかります。
誰も居ない静かな山の中に、我々だけの声が響き渡っておりましたとさ。