コロナウイルス感染の第二波、来ないでほしいと願うばかりです。
今まで通り、今まで以上に気をつけねば...。
最高の深いパウダーで、斜度もある斜面。
一緒に滑った初めてのお客様は、パウダー滑走の難しさを改めて感じたようです。
当然滑りに行く度にコンディションの良いパウダーに当たるわけではありません。
また、休みの度に滑りに行ける訳でもないし。
だからこそ、限られた休みにしっかりと良い雪を当てられたら最高です。
数日前から天気予報、天気図をチェックして、SNS等でも情報を収集。
なるべく最良のコンディションのエリアからスキー場を当日の朝に選択。
画像は、バフバフの秘密のパウダーエリアを滑り終え、満足感と疲労感を同時に味わうお客様。
「大丈夫?」、「こんなところに連れてこられて後悔してない?」と何度も聞いてしまいました。笑
野沢温泉スキー場には自己責任エリアもあり、その名の通り「何があっても責任は自分にあり、スキー場側には責任ありません!」というエリアです。
公式な自己責任エリアもあれば、非公式(?)なエリアもあったりなかったり。
自己責任エリアはパウダーの人気に伴い北海道、東北、新潟、長野とパウダーのメッカでは年々増えているようです。
そのエリアで滑走中の怪我や滑落した場合などの救助は全て自己負担です。
ゲレンデのように整備されたコースではありませんし、常に上質なパウダーなわけではありません。
スキー場側も立ち入りを上級者に限定している場合がほとんどです。
当然自然のままに木が生えていたり、沢があったり、崖があったりで、いくらゲレンデの上級者コースを滑れるからと言って自己責任エリアが上手く滑れるとは限りません。
とは言っても滑りたくなっちゃいます。
誰も滑っていないようなところを。
技術的にまだ未熟だった頃、苦い思い出があります。
パウダーに不慣れな状態だととにかく疲れます。
ノーズが沈まないようにするために、前足を引き上げ出来る限り後傾を意識します。
必要以上に後傾になり過ぎるとコントロールが難しい。
次第にコントロール不能なオーバースピードとなり慌てて急な舵取りを。
すると自分のボードでたっぷりの雪が舞い上がりそのスプレーで視界を完全に塞がれてしまいました。
やがて転倒。
腰まで埋まってボードよりも深い位置に尻が沈む。
こうなると起き上がるのが困難になり、ジタバタしている間に先輩には置いて行かれる...
深々と降る雪の中で一人もがき続ける。
誰も居ない自己責任エリアで。
不安で怖くなった気持ちを思い出します。
バックカントリーでのオープンバーンと違い、自己責任エリアのツリーの中は、風の影響も少ないし日陰になることからフカフカなパウダーの場合が多いのです。
それがツリーランの魅力でもあります。
それだけに、ターンの仕方によっては自分が巻き上げたスプレーで視界が奪われることが今でもあります。
曲がり切れずに立木に衝突し怪我を負った知人を何人も知っています。
じゅうぶんに気を付けないといけません。
思い通りに滑れない自分に苛立ち、上手くなりたいと思う向上心が湧いてきて、ますますスノーボードにのめり込んだ20代を思い出します。
今となってもその気持ちは変わりません。
それもスノーボードの魅力でしょうか。